- Client
- 株式会社
 杉山チエン製作所 様
国内業界ミドルながらも、
比類無き独自技術を持ち、
欧米市場でも支持される産業用チェーンメーカー。
									商品力や事業力に見合ったブランドバリューを追求。
								その技術の粋は『Premium SBR®︎』に象徴される。
									優れワザで開発した、
									業界では数少ない産業用チェーンのパーツ。
									そのワザは混沌とした戦後から、延々と蓄積されてきたものだが、
									そのプレゼンスは市場において限定的。
									実は我が国の製造業でよくあるケース。
そこにフォーカスしたAEMの新・総合提案が、
									国内外に轟くハイエンドなメディアを世に誕生させた。
- Our Creative
- プロデュースしたクリエイティブ一覧
| ブランディング | 
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|---|---|
| 広報メディア | 
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| Webサイト | 
 | 
| 広報ポスター | 
 | 
| クリエイティブ | 
 | 
- Company Profile
- 企業情報
| 所在地 | 埼玉県入間市狭山ケ原11-14 | 
|---|---|
| 創立 | 昭和21年10月 | 
| 資本金 | 1億円 | 
| 代表者 | 代表取締役社長|杉山 雄一 | 
| 業種 | 動力伝達用ローラチェーン・ダブルピッチローラチェーン 産業用チェーン製造・販売 | 
| 輸出先 | 米国、カナダ、欧州、オーストラリア | 
- Feature & Strength
- 同社の事業内容・
 特徴と強み
まず「杉山チエン製作所」という企業を詳細に知ることから、ヒアリングを重ねていきました。
									その結果以下のファクト要件と市場でのプレゼンスが明確になりました。
1. 終戦直後創業70年超の経年価値
昭和21年、戦後間も無い時代に現埼玉県入間市に創業、70年を超える企業ヒストリー。
									“企業の寿命30年説”が唱えられる中、この経年価値は賞賛に値するものと言えます。
2. 業界中堅・産業用チェーン専業
同社は産業用チェーンの製造と販売を事業とする業界中堅のメーカーです。
									総合チェーンメーカーとは異なり、産業用チェーンのみに特化しているのが特徴。
									そのため産業用チェーンにおいては広範囲に多種・多様な品種のラインナップを揃え、
									小ロットの特注品にも対応し、総合チェーンメーカーとの差別性を発揮しています。
3. 業界で数少ない特殊技術「SBRチェーン」を開発
同社の特徴的な技術として、「SBR (ソリッドブッシュ&ローラー)チェーン」が挙げられます。
									つなぎ目の無いシームレスなチェーンパイプを、独自ブランド『Premium SBR®︎』として開発、
									他社で採用されている「捲ブシュ型ローラーチェーン」とは約2倍以上の寿命を実現、
									過酷な環境下での稼働においても、耐摩耗性に優れた製品を製造しています。
4. 海外ユーザーにも強く支持されている
前述「企業情報」でも記載の通り、米国や欧州をはじめ数多くの輸出先を有し、
									同社製品は海外ユーザーからも高い評価、強い信頼を受けています。
- Proposed Initiative
- ブランディングの
 取り組みを提案
1. 『製品ブランディング』の導入提案
前項のヒアリングから、同社製品の市場での差別性や、競争的独自性を持つことが顕在化しました。
									これらの特徴や強みがありながら、ブランドとして定義しないメディアづくりはあり得ない!
									仏つくって魂入れず!
									この際、弊社として製品にフォーカスした『製品ブランディング』の導入提案をすることとしました。
2. 製品のブランド価値を高める“デザイン”
実は一方で、同社からはカタログやコーポレートサイトに高品質なデザインを要望されていました。
									「ブランド」と「デザイン」との両者間には、強い相関関係にあると弊社では主張しています。
- 
											ブランドデザイン
- 【ブランド】が【デザイン】を決定し、【デザイン】が【ブランド】を表す
実はこのことは一般的に知られていないことが多く、
									残念ながら弊社の業界でも認識されていないことは少なくありません。
3. ブランドがメディアづくり成功の秘訣
この方程式からブランディングを強く意識することを同社に理解いただきました。
									つまり、ブランド力を表す優れたデザインが、
									カタログやコーポレートサイトづくりを成功させるコンセンサスです。
- Definition & Concept
- ブランドの定義と
 コンセプト
前述、事業内容・特徴と強み、ブランディングの取り組みを受けて、
									同社並びに製品の持つ有形・無形の資産を定義し、以下のブランドコンセプトを導き出しました。
- 
											- 定義 01
- 
													創業からの経年価値- 戦後70年超、企業の経年価値
- 社歴が育んだ技術力の蓄積
 
 
- 
											- 定義 02
- 
													産業用チェーンに専業化- 総合チェーンメーカーとの差別化
- 小ロット生産・特注品対応力
 
 
- 
											- 定義 03
- 
													独自ブランド『Premium SBR®︎』- 業界では数少ない独自開発の技術
- 他社品とは約2倍以上の製品寿命
 
 
- 
											- 定義 04
- 
													欧米・海外取引の実績- 1960年代から早期に海外進出
- 海外ユーザーの定着と信頼獲得
 
 
ブランドコンセプト
プロダクトの性能が企業価値を高める
										製品ブランディング
- Suggestion
- 旧メディアの
 課題状況と改善提案
- 
											- 課題状況
- 
															製品パッケージや営業・広報メディアが
 国内外で異なる- 当時、海外の現地法人は独自のパッケージを使用、同社が国内用で使用しているパッケージとは別物。
- カタログやホームページにおいても、国内と海外で異なるものを使用している。
 
 - 弊社の改善提案
- 
															- カタログ、コーポレートサイトリニューアルは、日本語版・英語版を制作、営業・広報メディアの一本化、ブランドの統一を図る。
- 国内・海外で意匠や情報の共通化を図り、ワンソース・マルチユースを実現。
 
 
- 
											- 課題状況
- 
															製品の検索性の悪さ- 旧カタログは、多品種カタログにありがちな、製品ジャンルのカテゴライズが曖昧で、同社自身も使い勝手の悪さ。
- 既存取引先は、特定製品のみのオーダーのため、違和感を感じていないが、一転、新規リード(見込みユーザー)には不評。
 
 - 弊社の改善提案
- 
															- 同社の全製品を対象に、ユーザー視点、ニュートラルな再仕分けを行い、高い検索性を実現。
- メディアを問わず統一した新カテゴリーを導入、メディア経由の新規ユーザーのユーザビリティを高める。
 
 
- 
											- 課題状況
- 
															産業用チェーンといっても一般からわかりにくい製品・仕事内容- 市場で強みを持つ象徴的製品であっても、社会的有用性が見えない。
- 採用活動の際、求職者・就活生へ企業理解を求めにくい。
 
 - 弊社の改善提案
- 
															- 社会・産業全般で、同社製品が円滑な事業推進を下支える、社会インフラであることをアピール。
- 言葉とビジュアルの両面から、利害関係者や求職者に事業理解を促進。
 
 
- 
											- 課題状況
- 
															優れた製品供給の担い手が業界での存在が限定的- 同社として特にこれまで意識したことが無く、弊社にて意識を醸成。
 
 - 弊社の改善提案
- 
															- 経年蓄積の優れた技術や独自性高い製品開発力を市場に発信。
- 業界中堅ながら、事業領域の選択・集中、海外チャネルを早期開拓したマーケティング戦略の価値。
 
 
これらの改善提案を踏まえ、
										メディアのクリエイティブへ反映させます。
BRANDING & CREATIVE - COMPREHENSIVE BRANDING CREATIVE PLAN
- Creative Works
- クリエイティブ作品紹介
ヒアリングから定義された要件、さらに前項「ブランディングの戦略コンセプト」を基に、
									展開する各種メディアのソリューションプランを策定しました。
 
						- Creative Works 01
- カタログ制作実績
- 商談・営業活動において、営業ポータブル用、顧客設置用、資料請求用など、カタログの持つ独自の使用シーンを想定し、圧倒する検索性の悪さを大幅に改善。「シリーズ → 製品種別 → 工業規格 → サイズ」の順で製品を全面的に並び替え、全製品を見開き1ページに集約したことで多品種ラインナップでもユーザビリティを大きく高めました。
- 製品ブランディングのコンセプトを踏襲し、コーポレートサイトなど他のメディアへ展開する共通クリエイティブ概念として、ワンソース・マルチユースを採用。
- 同社のチェーンが社会や都市空間で幅広く活用される場面を、CGパースデザインで表現。新規ビジネスユーザーや求職者にも“スギヤマブランド”の社会有用性をビジュアライズして示した。
- そのクリエイティブテイストは、海外ユーザーにも馴染む、プロダクトアート風のデザインで表現。
- 日本語版・英語版として整備し、ブランド統一、デザイン統一を図る。
 
						- Creative Works 02
- コーポレートサイト制作実績
- 基本的な制作コンセプト、ブランドイメージ、トーンアンドマナーなど、ワンソース・マルチユースの概念で会社案内と統一させるものの、マルチデバイスやUI/UX設計上、Webメディアの性質に適した情報設計とした。
- 会社案内をより深化させ、情報品質を高めた。
										- 独自ブランド『Premium SBR®︎』を、製品情報カテゴリー内のスペシャルコンテンツ化した。
- 会社情報カテゴリーの「沿革」は、「プロダクトの性能が企業価値を上げる」という製品ブランディングの趣旨を一貫させ、製品の歴史と会社の歩みの2軸で展開させた。
- 製品情報の各製品詳細ページは、製品特徴やスペック表と共に、ズーム機能やPDFダウンロード機能を備え、ユーザーエクスペリエンス性を高めた。
 
 
											コーポレートサイトTOP
会社案内のデザイン性、ブランドイメージを踏襲したコーポレートサイトのTOPページ。
 
											コーポレートサイト|製品情報/Premium SBR®
同社の独自開発のブランド「Premium SBR®」を1ページ贅沢に全貌を語り尽くした。カタログとは異なり、Web独自の表現方法。
 
											コーポレートサイト|製品情報/SBRシリーズ
会社案内でも紹介した同社の主力製品「Standardシリーズ」(SBR)。先に述べた通り、製品特徴やスペック表と共に、ズーム機能やPDFダウンロード機能を備えている。
 
											コーポレートサイト|会社情報/沿革
年代別に分類した沿革。その1978年〜現代までを綴った同社のヒストリー。創業1944年からの同社の歴史は、かくも紆余曲折や試行錯誤の連続を経て今に至ったことを物語っている。
 
												 
												 
												コーポレートサイトスマホ版の3ショット
 
						- Creative Works 03
- 広報ポスター制作実績
- 同じくワンソース・マルチユースの立て付けで、会社案内やコーポレートサイトとのデザイン・情報の共有・流用により統一トーンのデザイン性。
 
									ポスター
ワンソース・マルチユースの立て付けで、会社案内やコーポレートサイトとのデザイン・情報の共有・流用により統一トーンのデザイン性。
- Effects
- ブランド
 クリエイティブ
 導入後の効果
- 
											- Before
- 製品パッケージや営業・広報メディアが
 国内外で異なる
 - After
- 
															国内と海外で情報や表現の格差が無くなり、統一ブランドの各言語版で、やったことが一番のメリット。 
 
- 
											- Before
- 製品の検索性の悪さ
 - After
- 
															社内外から大変好評を得ており、使い勝手が大きく向上した。 
 
- 
											- Before
- 産業用チェーンといっても
 一般からわかりにくい製品・仕事内容
 - After
- 
															採用活動において、求職者の事業理解が以前より促進できている。 
 
- 
											- Before
- 優れた製品供給の担い手なのに、
 存在感が限定的
 - After
- 
															リニューアルした製品カタログ、コーポレートサイトにより、企業レベルでも製品レベルでもブランド価値が向上、 
 業界中堅としての業界プレゼンスを増した。
 
CREATIVE CASTING
- クリエイティブキャスティング|スタッフ紹介
- Staff in Charge
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									- 
											  クリエイティブプロデューサー小山
- 
											打ち合わせ当初は「クリエイティブに格好よく」「事業領域をCGで表現したい」といったデザイン面でのご要望がメインでした。デザインは企業ブランディングにおいて大変重要な要素ですが、好き嫌いに流されやすく、ジャッジが難しい分野でもあります。 
 そこで、本プロジェクトでは、表現だけが先走らないよう、杉山チエン製作所様の強みを分析、社員の皆さまと「企業としてあるべき姿とはなにか?」を検討することでビジュアルに説得力を持たせました。
 
- 
											
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									- 
											  Web統括プロデューサー水越
- 
											ウェブサイト最大のポイントは、多彩なラインナップをいかに探せるか。そのために、製品カテゴリの分類や整理の仕方をお客様とともに再検討しました。結果、作り込んでしまえば、「あたりまえ」のような状態になりましたが、webサイトに掲載し、検索性を高めるために必要不可欠なプロセスでした。 そして、もう一つあげるとすれば、トップページのスライドです。メインコピーの「究極の駆動」により、その製品品質の高さを。以降は、代表的な製品の迫力ある写真とともに、特徴的な利用価値をスリムなコピーとすることで、製品価値を視覚化することができました。 
 
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- 
									- 
											  チーフデザイナー生川
- 
											同社様の強みを、最大限に表現できるデザインとはどんなものか。ツールとしての目的を叶える最適な構成や仕様は何か。AEMチームと杉山チエン製作所様で議論・検討を重ね、ひとつずつかたちにしていきました。 
 製品そのものをメインビジュアルとした表現では、各特性をしっかりアピールしつつ、写真そのものにも見応えを持たせるという点にこだわり制作しています。また、カタログ・コーポレートサイトともに、製品の検索性を高め情報の明瞭化を目指してデザインを行いました。プロジェクト全体を通して、ブランディングに基づいた“理にかなった”表現ができたと感じています。 
 
- 
											
- 
									- 
											  フォトグラファー青木
- 
											杉山チエン様の撮影では、全体的にいぶし銀の職人のような渋さを狙いました。 
 特徴的なのはカタログ表紙の、吊り下げられたローラーチェーンのカット。がっちりとした質感を追求しました。工場内での撮影だったためライティングの手段が限られましたが、表面の粒子感と光のエッジで金属の重厚感と光沢感を、遠近感を強調することで製品の大きさを表現しいています。
 
- 
											






 
                                             
                                         
					 
											 
											 
											 
											 
											 
											