営業・マーケティング-9

カタログ作成の費用と相場|内訳・見積の見方から外注先選びまで

カタログ制作の費用は、多くの発注担当者にとって「相場の見えない買い物」です。
見積書を前に項目の意味を測りかね、安さで品質を落とすか、根拠を問えぬまま言い値で払うか——その二択に陥りがち。
しかしながら費用の骨格さえ掴めば、見積書は素直に読めてきます。
本稿では、見積を建てる側と発注者の懐事情の両方を見てきた立場から、制作費の決まり方と見積の見方、
そして予算を安心して託せる発注先の選び方までを、現場の目線でご案内します。

 

●カタログ制作の費用とは

カタログ制作の費用とは、企画・デザイン・撮影・コピーといった制作(コト)の対価と、印刷・用紙・加工・製本といった生産(モノ)の対価から構成される費用の総体である。見積金額は、ページ数・部数・仕様・修正回数などの条件によって変動し、同じ判型でも内容次第で大きく差が生じる。

●カタログ制作費を構成する主な要素

  • 企画・ディレクション費:台割・構成設計や進行管理にかかる費用
  • デザイン・レイアウト費:表紙・本文の誌面設計にかかる費用
  • 撮影・コピーライティング費:写真撮影や原稿作成にかかる費用
  • 印刷・用紙・加工費:印刷方式・用紙・特殊加工にかかる費用
  • 製本・配送費:綴じ加工や納品・配送にかかる費用

このページは、カタログ制作の全体像を解説する特集の一部です。
費用と相場は、企画から印刷までの工程のうち、
予算を組み立て外注先を見極める段階にあたります。

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1. カタログ制作費の構成要素

カタログの制作費は、企画・デザイン・撮影・コピーライティングといった「コト(クリエイティブ)」の対価と、
印刷・用紙・加工・製本といった「モノ(生産)」の対価の合算で決まります。見積書の項目が読み解きにくく感じるのは、
この二つの領域が一冊の中に混在しているからにほかなりません。
逆に言えば、この「コト」と「モノ」の構造さえ掴めば、どの費用が・なぜ発生しているのかが見えてきます。
ここから先は、制作費の建値となっている構成要素を一つひとつ紐解いていきます。
“なるほど、カタログはこうして作られるのか”と腑に落ちるだけでなく、見積のどこを動かせばコストダウンできるのかまで見通せるようになるはずです。

01. 見積に必要な要件を知る

最終仕上がりのカタログを構成している要素、
大きく区分すると【コト|クリエイティブ】【モノ|カタログハード】
それらの制作には工数が発生するわけで、工数=コストなのです。

以下にコスト要因を列記してみましたが、それらの合算が最終的な制作費総額、つまり見積額となります。

カタログ制作費の構成要素チャート。コト(クリエイティブ)とモノ(カタログハード)の合算で見積総額が決まることを示す図

では次項でこれらの要素をコト・モノ別に一つひとつ要点解説します。

02. 【クリエイティブ|コト】要素の解説

費用が発生する要件を制作・作業順に沿って解説していきます。

現状分析・情報データ整理が後工程の手戻りを防ぐ

現状分析とは、既存カタログや商品情報を棚卸しし、掲載範囲と構成の前提を固める工程です。
この整理の精度が、後工程の手戻りとコストを大きく左右します。
地味で目立たない工程ですが、ここが甘いまま先へ進むと、
デザインが仕上がった段階で「載せる商品が抜けていた」「情報が古かった」といった手戻りが噴き出します。
一度組んだ誌面を作り直す代償は大きく、費用にも納期にも跳ね返る。制作費を抑える第一歩は、実はこの入り口の整理にこそあります。

全体設計・企画構成は制作費と改版コストを左右する

全体設計・企画構成とは、台割(ページごとの割り付け計画)を作り、カタログ全体の設計図を描く工程です。
この設計図の精度が、制作費と改版コストの両方を左右します。
ビル建築と同じで、ここで最終仕上がりのクリエイティブや各素材の設計図を描きます。
カタログづくりにあたって非常に重要なフェーズですので、設計図は納得いくまで揉んでいくべきです。
設計図を精緻に詰めておけば、後日の改版時にも一部商品の差し替え程度でリニューアルが済み、コストは最小限に抑えられます。
逆にこの土台が甘いまま進むと、後工程で構成の破綻が判明し、丸ごと組み直す羽目になる。
その作り直しの費用は、最初に設計を詰める手間の比ではありません。

基本デザイン制作が全ページの統一感と効率を決める

基本デザイン制作とは、表紙・扉・目次・企業情報など各ページの雛形となるデザインフォーマットを作る工程である。
キービジュアルからノンブル(ページ番号)まで、全パーツの基本設計をここで固める。
表紙、インデックス、扉、企業情報ページ、そしてページ番号を示すノンブルや、冊子を開く側の端である小口の処理まで、
細部の規則を最初に定めます。見出しの大きさ、色の使い方、余白の取り方といった「型」を先に決めておくことで、
何十ページあっても統一感が保たれ、量産の効率も上がります。
この型が緩いと、ページごとに表情がばらつき、後から全ページの手直しという最も高くつく修正を招きます。

情報レイアウト設計は1ページの情報密度で費用が変わる

情報レイアウト設計とは、決定したフォーマットに沿って各ページへ情報を配置する工程である。
1ページあたりの情報量と点数が、レイアウト費用を左右する。
同じ判型・同じページ数でも、1ページに商品を2点ゆったり置くのか、20点を緻密に組むのかで、必要な手間はまるで違います。
情報が密なカタログほど、図版と文字の交通整理に神経を使い、その分レイアウトの費用も積み上がります。
発注時に「ページ単価」だけで各社を比べると、この情報密度の差が抜け落ち、見積の高安を読み違える原因になります。

撮影は点数と撮り方で費用の変動幅が大きい

撮影費は、商品点数・撮影日数・カメラマンやスタジオの手配によって変動する。
撮影点数が多いほど費用は増え、カタログ制作費の中でも変動幅が大きい項目である。
商品を1点ずつ丁寧に撮るのか、支給された既存写真を流用するのかで、費用は大きく動きます。
とりわけ発注者が見落としがちなのが、切り抜き用の撮影とイメージ撮影ではコストが変わる点です。
白背景で商品だけを抜くのか、世界観を作り込んで魅せるのかで、1点あたりの手間もライティングの段取りも違ってきます。
屋外や工場でのロケ撮影となれば、日数と機材手配の規模に応じて費用はさらに伸びます。
その際、ロケハン(ロケーション・ハンティング)といって、
本番撮影を同じロケーションでシミュレーション撮影する機会を設けることも忘れてはいけません。

コピーライティングは取材と専門性で費用が上がる

コピーライティング費は、キャッチコピーや商品説明などの原稿作成にかかる費用である。
取材や専門的な原稿が必要な場合、費用は上がる。
クライアントから支給された原稿をそのまま流し込むなら費用は抑えられますが、
ゼロから商品の魅力を言語化したり、現場に足を運んで取材から書き起こすとなれば、その分の対価が発生します。
とりわけ技術製品や産業機械のように専門知識を要する原稿は、書き手が中身を理解して書けるかどうかで仕上がりが段違いになり、
その力量がそのまま費用に表れます。

量産DTPはページ数に比例して費用が積み上がる

量産DTPとは、確定したフォーマットに全ページ分のデータを流し込む編集作業である
。ページ数が増えるほど量産DTPの費用は比例して増え、制作費を最も直接的に押し上げる要因となる。
基本デザインという「型」ができた後、それを全ページへ展開していくのがこの工程です。
10ページと100ページでは、単純に作業量が10倍になる。カタログの総ページ数がそのまま費用に響く、
最も分かりやすいコスト要因がここにあります。
裏を返せば、掲載点数やページ数を見直すことは、制作費を動かす最も直接的な手立てでもあります。

校正・本機色校正は費用に加えて納期も延びる

校正は文字や体裁の誤りを正す工程、本機色校正は実際の印刷機で色を確認する工程である。
本機色校正を行う場合、費用に加えて納期が5日〜1週間延びる。
刷り上がってからでは誤植も色ズレも取り返しがつかないため、校正は必要経費と考えるべき工程です。
案件によっては、リスク回避のために校正専門会社へ委託することもあります。
とりわけ商品の色が命となるカタログでは、文字校了後に実機・本紙で色を確認する本機色校正が効いてきますが、
この工程はコストに直結するうえ、期間もプラス5日〜1週間を見込んでおく必要があります。

03. 【カタログハード|モノ】要素の解説

サイズ・形状は用紙のロスと加工費に直結する

カタログのサイズと形状は用紙の使用量に直結し、印刷費を左右する。
標準サイズは費用を抑えやすく、変形サイズや特殊形状は用紙ロスと型抜き加工により費用が増える。
A4のような標準判型は、印刷用紙を無駄なく面付けできるため費用を抑えられます。
一方、角R(角の丸み)や円形、多角形といったイレギュラーな形状にすると、
印刷用紙にロスが生じて用紙代が上がるうえ、型抜きの加工費が別途計上されます。
凝った形状は棚で目を引きますが、その分だけコストに跳ね返る点は、仕様を決める前に押さえておくべきです。

ページ数は印刷費と制作費の両方を押し上げる

ページ数は、印刷費とデザイン費の両方を同時に押し上げる要因である。
ページが増えれば用紙・印刷のコストに加え、その分のレイアウト制作費も上乗せされる。
4ページ、8ページと増えるごとに、印刷側の用紙・刷り代だけでなく、制作側の量産DTP費も比例して積み上がります。
発注者はつい印刷費だけでページ増減を考えがちですが、実際には制作費も連動して動く。
「あと8ページ足すといくら」という感覚を持っておくと、予算内での構成判断がしやすくなります。

部数は単価を下げ、総額を上げる

部数は、1冊あたりの単価を下げる一方で、総額を押し上げる要因である。
印刷部数が多いほどスケールメリットで単価は下がるが、総費用は増える。
A4のプレーンなカタログであれば、印刷・製本にスケールメリットが働くため、部数が多いほど1冊あたりの単価は下がります。
ただし単価が下がることと総額が下がることは別で、刷りすぎれば当然総費用は膨らみます。
配布計画や改訂の頻度を見極めずに多めに刷ると、使い切る前に情報が古びて在庫を捨てる、という最ももったいない出費を招きます。

用紙は仕上がりの格と用紙代を決める

用紙は、種類・厚み・質感によって単価が変わり、印刷費に直接影響する。高級紙や特殊紙を選ぶほど費用は上がる。
同じ判型・同じページ数でも、どの紙に刷るかで印象も費用も変わります。
光沢のあるコート紙、落ち着いたマット紙、風合いのある特殊紙——選ぶ紙の単価がそのまま用紙代に乗ります。
厚みも同様で、しっかりした厚紙は高級感が出る反面、用紙代と送料の両方を押し上げます。
紙は仕上がりの格を決める要素であり、費用と質感の兼ね合いで選ぶ勘所です。

印刷は色数と刷り方で費用が分かれる

印刷費は、色数・印刷方式・部数によって決まる。フルカラーや特色印刷は費用が上がり、
モノクロや標準的なオフセット印刷は費用を抑えられる。
カタログの多くはフルカラー(4色)で刷りますが、ブランドカラーを正確に出すための特色や、
金銀を使う特殊インキを加えると、その分費用が上がります。
また部数によって、オフセット印刷とオンデマンド印刷のどちらが得かが分かれます。
小部数ならオンデマンド、まとまった部数ならオフセットが有利になるのが一般的で、部数と刷り方の組み合わせが印刷費の分岐点になります。

綴じ・製本方法はページ数と用途で選ぶ

製本方法は、ページ数と用途によって選び、費用と仕上がりを左右する。
中綴じは少ページ向きで安価、無線綴じは多ページ向きで費用が上がる。
針金で中央を留める中綴じは、ページ数の少ない冊子に向き、安価で仕上がります。
背を糊で固める無線綴じは、ページ数の多い総合カタログや厚めの冊子に向きますが、加工の手間が増える分だけ費用は上がります。
ページ数と用途に対して製本方法が噛み合っていないと、余計なコストを払うことになるため、仕様段階での見極めが効いてきます。

加工は高級感と費用が比例する

加工とは、PP貼り・箔押し・型抜きなど印刷後の特殊仕上げを指し、加えるほど高級感と費用がともに増す。
表面にフィルムを貼るPP加工(光沢のクリアPP、しっとりしたマットPP)、金や銀を箔で押す箔押し、紙を型で抜く型抜きなど、印刷後のひと手間が仕上がりの格を引き上げます。ただしこれらはいずれもオプション工程であり、加えるほど加工費が積み上がります。
高級感の演出と予算の兼ね合いで、どこにこだわりを効かせるかを判断する項目です。

送料は部数・重量・配送先数で変わる

送料は、納品部数・重量・配送先数によって変わる。
部数が多く重いカタログほど、また配送先が分かれるほど費用は増える。
厚くて重いカタログを大量に刷れば、その分だけ配送の重量が増し、送料も上がります。
見落とされがちなのが配送先の数で、自社に一括納品するのか、複数の営業所や展示会場へ分けて直送するのかで費用は変わります。納品先リストと配送指示を発注時にまとめておくと、送料の無駄と手配の停滞を防げます。

費用の構造は掴めても、自社のカタログがいくらになるかは、
仕様を詰めなければ分かりません。
ページ数・部数・撮影の有無——条件をお聞かせいただければ、概算をご提示します。

カタログ制作の
概算制作費を相談する

2. カタログ制作費相場と業者の選び方

01. 業者の種類

ここではカタログを制作できる業者として、どのような種類の業者が存在するのか?
おおよそ、印刷会社、デザイン事務所、クリエイティブ制作会社、広告代理店
それと大手印刷会社がその対象となるでしょう。この順で説明していきます。

印刷会社は印刷を主体とし制作費を抑えやすい

印刷会社は印刷工程を本業とする業者であり、デザインから印刷までを一貫して請け負うことで制作費を抑えやすい。
ただしクリエイティブは印刷に付随する工程として扱われるため、企画や表現の深度は限定される。
近年は印刷会社がデザイン制作を内製化するケースも増え、その一貫請負は熟れてきています。
予算を優先する案件、既存デザインの改版や、掲載情報の差し替えが中心の案件では、有力な選択肢になります。
一方で、ゼロからブランドの世界観を設計し、商品の価値を言語化して見せるといった上流の仕事は、
印刷を主軸に置く体制の中では手薄になりがちです。安く上がることと、狙った成果に届くことは、必ずしも同じではありません。

デザイン事務所はデザイン力に強みを持つ

デザイン事務所はグラフィックデザインを本業とする業者であり、誌面表現の完成度に強みを持つ。
ただし印刷は外注となるため、印刷費が別立てで乗る構造になる。
デザイナーの個性や美意識が誌面に色濃く出るため、意匠性を重んじる案件では力を発揮します。
ただし発注者側で企画や原稿が固まっていることが前提になりやすく、上流の設計や取材・コピーライティングまでを求めると、体制的に手が回らない事務所もあります。印刷の手配と品質管理を誰が担うのかも、発注前に確認しておくべき点です。

クリエイティブ制作会社は企画から印刷まで一貫して担う

クリエイティブ制作会社は、企画・取材・コピーライティング・デザイン・印刷手配までを一貫して担う業者である。
上流の設計から関与するため制作費は印刷会社より上がるが、成果に直結する設計が可能になる。
カタログを「印刷物」ではなく「商談を動かす道具」として設計するのが、この業態の役割です。
誰に何を伝え、どの順で読ませ、どこで意思決定を促すか——その戦略設計から入るため、費用にはクリエイティブの対価がしっかり乗ります。逆に言えば、その対価を払う価値のある案件、すなわちブランドの信頼を築きたい、営業の現場で使い倒したいカタログにこそ向いています。

広告代理店は戦略立案を含むが費用は高くなる

広告代理店は広告戦略の立案とメディア展開を主業とする業者であり、カタログ制作は施策の一部として扱われる。
制作実務は外部の制作会社へ発注されるため、中間マージンが乗り費用は高くなる。
複数媒体を横断するキャンペーンの一環としてカタログを位置づける場合、代理店の統括力は有効に働きます。
ただしカタログ単体の制作を依頼すると、実務を担う制作会社への発注が挟まる分だけ、同じ成果物でも費用は上振れします。
予算に対して何を得ているのかを見極める必要があります。

大手印刷会社は大規模案件と安定した品質に強い

大手印刷会社は自社工場と大規模な生産設備を持つ業者であり、大部数・多ページの案件で安定した品質と納期を実現する。
ただし小回りは利きにくく、費用も相応に高くなる。
数万部規模の総合カタログや、全国の拠点へ分納するような案件では、その生産力と管理体制が強みになります。
一方、小規模な案件や細かな仕様変更を伴う進行では、組織の大きさが柔軟性の制約として働くこともあります。
案件の規模と、求める柔軟さの兼ね合いで選ぶ相手です。

02. 業者を選ぶ方法

カタログ業者を選ぶ際、従来的な既存取引業者紹介・コネクション
また展示会アワード受賞業者を選ぶことに加え、
Web検索での候補業者選定は、最早スタンダードな選定手段です。
それは広告制作会社、プロダクションのサイトで作品紹介、社内体制、取引実績等を積極的に紹介しており、
発注者はサイトに赴き、手軽に業者情報を入手できるためです。
検索キーワードさえ外さなければ、目指すカタログづくりに適した候補業者を、
かなり高いレベルの適性で探し求めることを可能とします。
ここではそれぞれの選定方法のポイントを解説しましょう。

既存取引業者は勝手を知る

安心感がある既存取引業者とは、社内で従来から印刷物やカタログ制作を任せてきた業者である。
互いの勝手を知る安心感があり、進行の手間も少ない。
まず何と言っても、従来から取引のある業者を選ぶのは堅実な選択です。
社内の事情や過去の経緯を把握しているため、説明のコストが省けます。
ただし現状の仕上がりが気に入っていない、あるいはイメージやコンセプトを大きく変えたいという場合は、あえて外すという選択肢もありでしょう。

紹介・コネクションは信用性と引き換えに縛られる

紹介・コネクションによる選定は、業者の出自が確かで信用性を担保できる一方、関係性に縛られるデメリットを併せ持つ。
社内の関係者や取引業者からの紹介であれば、素性の知れた相手であることは確かです。
しかしながらカタログの仕上がり品質が事前に定かでなかったり、コネクションゆえに途中で引き返しづらくなる。
そのデメリットが大きいため、昨今ではあまり利用されなくなりました。筆者もこれはオススメしていません。

展示会は直接話を聞いて見極められる

展示会は、クリエイティブや印刷関係の催事に参加する業者と、直接対話して見極められる選定方法である。
クリエイティブや印刷関係の展示会にはカタログ業者が出展していることが多く、足を運んで直接話を聞いてみるのも十分に選択肢になります。担当者の受け答えや提案の質を、その場で確かめられる利点があります。

アワード受賞業者は第三者評価の裏付けを持つ

アワード受賞業者とは、広告賞やカタログ部門賞などを受賞した業者であり、第三者機関による客観的な評価の裏付けを持つ。
メディア等の広告賞やカタログ部門賞の受賞歴は、その業者の実力を自社の主観に頼らず確認できる指標です。
広告やメディア関連の雑誌や情報サイトを参照するのが良いでしょう。とりわけBtoB領域では、業界団体が主催する広告賞の受賞歴が有力な判断材料になります。一般社団法人日本BtoB広告協会が主催する「日本BtoB広告賞」は、その代表的なものです。

アイムアンドカンパニー株式会社|第47回日本BtoB広告賞2部門受賞

私どもアイムアンドカンパニーは、2026年6月に開催された第47回日本BtoB広告賞において、Webサイト部門〈企業・学校PR〉の部で銀賞(株式会社プロテックエンジニアリング様)、映像部門〈採用系映像〉の部で審査委員会特別賞(株式会社酉島製作所様)の2部門を受賞いたしました。受賞作品は、日本BtoB広告協会のWebサイトにて公表されています。

第47回日本BtoB広告賞の表彰式の模様は、
弊社オウンドメディア「ホームページ制作専科」にてレポートしています。
受賞作品の背景にある設計思想もあわせてご覧いただけます。

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第47回 日本BtoB広告賞で2部門受賞|アイムアンドカンパニー表彰式ルポ|ホームページ制作専科

Web検索は最も推奨できる選定手段である

Web検索による業者選定は、発注者が自らの都合で候補を比較検討できる、最もスタンダードな選定手段である。
筆者はこれを最も推奨している。
広告制作会社やプロダクションのサイトでは、作品紹介、社内体制、取引実績等が積極的に公開されており、
発注者は手軽に業者情報を入手できます。Googleのクエリ検索はAIテクノロジーの著しい進化に伴い、検索精度の高さは日進月歩。検索キーワードさえ外さなければ、目指すカタログづくりに適した候補業者を、かなり高いレベルの適性で探し求めることが可能です。
参考までに検索クエリを示唆してみましょう。
「カタログ・制作・地域名」「総合カタログ・制作会社」「製品カタログ・印刷・地域名」など、色々試してみることをオススメします。

03. 業者別の制作費相場感

カタログの制作費相場は、業者の業態によって大きく異なる。
同じ仕様・同じ部数であっても、どの業態に発注するかによって金額は数倍の開きが生じる。
相場を比較するには、仕様を揃えることが前提となります。ページ数も部数も違うものを並べても、金額の高安は判断できません。ここでは、実務で最も多いA4・2,000部を基準とし、ページ数の異なる2つの仕様で業態別の相場感を示します。
なお、ここで示す金額はあくまで目安です。撮影点数、原稿の有無、用紙や加工の選択によって、同じ業態内でも金額は動きます。前段で解説した「コト」と「モノ」の構成要素を踏まえたうえで、見積書と照らし合わせてご覧ください。

カタログ仕様

●ページ数/30ページ
●サイズ/A4・用紙/表紙:160kg程度、本稿:マットコート110kg程度
●製本/中綴じ or 無線綴じ
●部数/2000部
●企画・構成/各業態・各業者により、標準のサービス内容は異なるものとする

業 態 制作費相場 評 価
印刷会社 150万円〜200万円 印刷会社としてDTP+印刷という、ごく標準的、十八番的仕事のためこの範囲が一般的。
デザイン事務所 250万円〜300万円 カタログとしての付加価値がさほど出せないため、価格対応の場合、印刷要因を抑えるしかなく、特徴が出せない。
クリエイティブ
制作会社
350万円〜400万円 カタログの付加価値やブランドに立脚した差別力・優位性を実現するため、その要求レベルから制作費範囲は大きい。全体として標準的価格帯と言える。
広告代理店 400万円〜500万円 前述の通り、カタログ単体での受託はなかなか困難。従って委託プロダクションに外注するため、標準的でもそれなりの費用になる。
大手印刷会社 350万円〜400万円 商品群の多さや膨大な商品点数によっては、一般の印刷会社とは異なり、管理システムにより製品・商品の改廃・メンテナンスを効率的に可能とし、カタログ印刷までを一元一括管理できるメリットは大きい。

あと書き

カタログの制作費は、依頼する業態によって明確な開きが生じます。
その差は、業者が引き受ける範囲と、そこにかける手間の違いに由来します。
相場は概ねこの価格帯に収斂され、ここから大きく外れることは考えにくいでしょう。
ということは、何事もそうですが、カタログ制作をどのレベルで求めるのか。
とにかく無いと困るものだから、存在することが最優先。となれば価格がプライオリティ。
一方、使い勝手の良さやプラスアルファの付加価値を求める。予算化も相場並みは社内コンセンサスがある。
となればクオリティを担保できる能力を備えた業者が必要。
冒頭で、見積書は「相場の見えない買い物」だと申し上げました。
しかし本稿を読み終えたいま、どの項目が「コト」の対価で、どれが「モノ」の対価なのか。その構造は見えているはずです。
自社が目指すカタログへ求める要件、価値観や狙う成果、そして価格感。
これらによりカタログ制作を依頼するベンダーを決めるとよいでしょう。
因みにこれらの業態の中で筆者所属ベンダーは、クリエイティブ制作会社。
これからカタログを新規で作る、リニューアルすることが決まり、”クリエイティブ制作会社”のクオリティや予算感でいい、
となれば、ぜひ弊社へご相談いただければ、しっかりイイ仕事します。お声がけくださいませ。

本稿でお伝えした費用の考え方は、すべて実際の制作現場で積み上げてきたものです。
予算の立て方から仕様の詰め方まで、カタログ制作のご相談を承っています。
まずはお気軽にお問い合わせください。

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