パンフレットとカタログの違い
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パンフレットとカタログの違い
「パンフレット」VS「カタログ」
この際あえて「パンフレット」VS「カタログ」として、
タイトルを拡大解釈し、少々蘊蓄を傾けていきたいと思います。
とは言え、
パンフレットにカタログが戦いを挑むわけではなく、
その逆もまたしかりです。
しかしながら、
冒頭に申し上げておきたいのは、
あくまでもここで語る見解は、これまで永年積み重ねて来た当方の私見であり、
客観と主観が入り混じっていますので、
その辺は予めご理解をお願いします。
ただ可能な限り一般論に即して語ってまいります。
カタログの定義
まずカタログから先にいきましょう。
弊社で承る、或いはお客様に提案させていただくカタログの定義です。
「複数、或いは多数の製品・サービスを一挙にとりまとめ、
冊子、または製本されて綴られた制作物」
と言えます。
さらに、
「カテゴリーやジャンル分けされ、
求める製品・サービスにスピーディーに辿り着ける検索性、
そこで掲載されている製品・サービスは、
製品名・型番・仕様諸元・キャプション(説明書き)・価格・写真、必要に応じてCAD図等が、
フォーマット化されたり、一定の規則性をもって掲載されている。
さらに表紙を開いた扉ページににはカテゴリーやジャンルごとに一覧できる、
インデックスが設けられ、各ページの小口(断裁面)にも、
索引しやすいインデックス加工がなされ、
さらにユーザビリティが高められていることもある。」
![製品総合カタログ](https://www.print-solution.com/product/assets/catalog/ca01type41.jpg)
また、
「顧客やユーザー先に設置してもらい、
必要に応じその中から需要機会を促す。
それだけに表紙や装丁に加工や工夫を凝らし、厚紙や上製加工など、
重厚感や客先でのデスクや棚に設置して存在感を高めるのも、
このカタログのプレゼンスの特徴とも言える。」
イメージが持てましたでしょうか?
つまりその象徴的なのが、
分厚い無線綴じの総合カタログでしょうか、わかりやすく言えば。
もちろん少品種掲載で小スペックのコンパクトでも、
上記の要件であればカタログはカタログです。
いずれにしても、
機能性に重点を置いていると言えますね。
諸説あると思いますが、あくまでも一般論として。
![製品カタログ](https://www.print-solution.com/product/assets/ca01type22.jpg)
パンフレットの定義
次にパンフレットです。
カタログが取扱いの全品種、或いはカテゴリー・分野別に製品やサービスがまとめられている、
ということでは、ある意味総花的で、
製品・サービスの目的や規格、特徴などが異なっても、
ひとまとめにした媒体、という定義でした。
それに対しパンフレットです。
例えば製造業の製品パンフレットとした場合、
1単位〜小単位、
つまり1アイテム〜数アイテムの製品・サービスをクローズアップさせ、
スペックだけでなく用途提案、ベンチマーク、コストパフォーマンス、導入シミュレーション、
さらに開発コンセプトやブランド情報にまで、
製品情報に深く言及した媒体と言えます。
そういう意味では、
総合カタログの中から1品〜数品ピックアップして、
カタログでは表現しきれなかった詳細情報を掲載する、
また新製品や新規取扱い商品など、
総合カタログには無いアイテムを個別にパンフレット化する。
ここはカタログとパンフレットの大きな相違点の一つです。
ページ数は比較的小ページ数、4ページ・6ページ・8ページ、12ページ…
もちろん製品やサービスによってはカタログに匹敵するほどの重厚感や、
多ページに及ぶものもあります。
例えば車のパンフレットですね。
高級車になればラグジュアリー感も必要でしょう。
また法人営業や個人営業の営業シーンで活かす製品・サービスのパンフレットは、
機動性やポータビリティの高い営業パーソンの必携ツールとなり得ます。
この観点からもカタログとはその使い勝手や役割からは、
大きく異なる点と言えます。
![パンフレット・会社案内](https://www.print-solution.com/product/assets/pa02type07.jpg)
製品・商品パンフレットにフォーカスしましたが、
パンフレットはその他にも、
採用パンフレット、生徒募集パンフレット、企業情報パンフレット(会社案内)、
事業パンフレット、官公庁の広報パンフレット、DMパンフレット、
CSRやIR系パンフレット、
自動車パンフレット、映画パンフレット、
さらに細分化して百貨店やショッピングモールのフロアガイドなども、
このパンフレットの範疇に入ります。
また似て非なるものに、
「リーフレット」がありますが、
端的に言えばA4やB5サイズで1枚仕様の媒体です。
折を入れたりしてスリムタイプにすれば、
病院・クリニック、ヘアサロンなどでよく使用される、
コンパクトな媒体になります。
![訪問介護リーフレット](https://www.print-solution.com/product/assets/pamph/pa03type86.jpg)
いずれにしても、
様々な用途・業種のパンフレットがありますが、
共通する概念は、
機動性やポータビリティと、要素の絞り込み、であり、
これはパンフレットの共通する要件でしょう。
静のカタログ・動のパンフレット
以上のことから結論です。
カタログの要件
総合・カテゴリー・全品・重厚・長大・総花的・フォーマット・規格・大量・目次・厚紙・上製加工・バインダー・固定設置・デスク常備・モノ、等々
パンフレットの要件
単品・少品種・軽量・コンパクト・ポータビリティ・機動性・デザイン性・ブランド・個性・コト等々
このようなことから、
静的媒体のカタログ、動的媒体のパンフレットとも言えます。
それぞれの媒体の違いを弊社なりに定義しました。
皆さんがカタログやパンフレットをお作りになる際、
ご参考にいただければと思います。