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【社史広報ツール】年表沿革コンテンツとデザイン

上製仕上げの重厚な社史・記念誌だけではなく、
会社案内、コーポレートサイトの「沿革」で社史を語り、記念動画で創業を振り返る。
実はこれらのコンテンツやデザインの上質化、マルチデバイス化が、
社会やマーケットへの浸透を促進し、ビジネス機会を創出する。

01社史・周年創業記念誌と広報ツール

社史・周年・創業記念誌づくり

重厚な社史・記念誌は企業のレジェンドだが...

企業の輝かしい歴史を創業から振り返り、一つひとつの出来事や足跡を文章、写真、年表などで認(したた)められた社史・会社記念誌。ハードカバーで加工したり、化粧箱に入れ上製加工を施した重厚な書籍の装丁です。
創業◯◯年、◯◯周年記念と称する機会に社史として編纂することが一般的ですが、やはりその企業の経年価値を主張するに相応しい格を表すものですし、その重厚感は企業の歴史の重みそのものであると言え、社長室や会社図書棚に並べられた姿は壮観なものがあります。
しかしながら、その使われ方は式典やパーティの際に参列者に渡す、社長室・役員室の書棚に収納される...等で、手間とコストを費やした割には、様々な人々の目に触れ、伝わることは必ずしも多くは無い傾向のようで、ともすれば特定の限定されたパーソンのみの閲覧、ということもありそうです。

社史記念誌
一般財団法人建材試験センター様の社史記念誌

全224ページ構成の上製・カバー掛け仕様。専門書籍のようなデザイン装丁をなし、学術的な色彩を醸している。

企業ヒストリーをWebや小冊子に多様展開

昨今、その重厚な上製本タイプの社史は以前と比べると決して多いとは言えなくなってきました。
それは企業の歴史を振り返る、という想いや価値観自体は、むしろ企業活動において一層重要性を増している状況と言えます。なのになぜ社史・記念誌が減少傾向にあるのか?
それは表現方法、情報の発信方法の多様化だと考えられます。
インターネットの普及に伴い、企業サイト・SNS・ブログ等で情報発信が比較的手軽にできてしまうこと、また減少傾向と言える紙媒体においても、小冊子や周年パンフレットにする、さらに後述しますが会社案内の一コンテンツとして紙面を割き、年表や写真・図入り、上質デザインで社史を語っていく、等々。
一方でユーザーのアクセス方法も多様化しています。PCのみならずスマホ、タブレット端末からも手軽に社史情報を入手できることは、限定されたパーソンだけの周知で終わってしまうことなく、広報手段の一つとして有効な方法であると言えます。
重厚な社史・記念誌を社内編纂チームを作って延々と、しかも大きなコストをかけ作り上げる...ということから大きく選択肢を広げることを可能とします。

「温故知新」の機会として広報・ビジネスに活かす

社史・記念誌・沿革が過去を振り返り、未来に向け前進していく礎とする、言わば企業の「温故知新」の機会であると言えます。それだけに特定の関係者だけの配布で終わる、或いは本棚に飾る、ということだけではその目的は限定的です。
社員には愛社精神を醸成、顧客・ユーザーとは信頼・信用強化に、取引業者とはより強いビジネスパートナーとして、就活生・求職者には入社願望の高揚、株主・資本家とは永遠のパートナー関係を構築...
等々、これらのステークホルダーとのコミュニケーションを円滑に推進するツールとして、またマーケティングツールとしての責務を担う、という観点からは、より社会やマーケットに積極的に関わっていく、多様な媒体やツールにアレンジして活かして行きたいものです。
下画像のWeb沿革事例はWebの機能性と写真・デザイン的魅力で構成された弊社作品です。

【コーポレートサイトでの社史展開例】
江崎グリコ様コーポレートサイト『企業情報/沿革』
江崎グリコ株式会社様コーポレートサイト『企業情報/沿革』

1922年の創立から社史全体のアウトラインを紹介する「ダイジェスト」をはじめ、「会社の歴史」「商品の歴史」の3部構成で綴られ、もはや沿革を超え、非常に充実した企業ヒストリーとして際立つ事例。
Webのリンク・UI機能を使って社史全体をオーバービューでき、見たいコンテンツにスピーディに行き着くと言う、Webならではの使い勝手で構成されており、コンテンツも写真を中心にデザイン性を高めている。スマホでも同様の体験ができる。

【会社案内での社史展開例】
工作機械鋳造メーカーの会社案内表紙
工作機械鋳造メーカー、辻製作所株式会社様の会社案内表紙
日本における鋳造の歴史と企業沿革
日本における鋳造の歴史と企業沿革

鋳物製品の歴史と共に、そこで歩み育まれてきた同社様の企業沿革を交え、それを企業メッセージに仕立てている。しかも企業沿革を会社案内の最初の見開き、冒頭に掲載することで、企業の経年価値を同社がいかに重視しているか、またその経年価値がユーザーから信頼を受けるためのバロメーターとなっているかが窺える。
線画で書かれた古式の鋳物づくり絵図が、近代的なビジュアルと巧みに融合し、デザイン性としての価値を高めている。

企業の経年価値をビジネスに活かす

さらに昨今ではこの企業の経年価値を単に内向きの社史で終わらせることなく、外向きのWebや広報媒体化させ社内外、ステークホルダーに広く発信すること、つまり何らかの形でビジネスに活かしていく行為がより合理的であると考えられます。

”戦後創業し幾多の苦難を乗り越えてきた”、
”創業100周年を迎えた”、
などの情報は実は継続的・密接なビジネスパートナーであっても、意外と過去は知る機会は無いもので、この史実に触れることで、改めてその企業との信頼関係を強固にするとか、まだ取引関係に無い見込み客でも信用度や好感度を高める大きな要因となり、間接的にビジネスの機会創出に繋がることも十分想定できます。
これらのことは見方を変えれば企業ブランディングの取組みとも言え、マーケティング的な有効性が発揮できるものと考えられます。
いかがでしょうか、たかがWebや広報ツールの社史、されど...という、もはや軽薄短小とは言い難い付加価値を持てるものと言えます。

周年・社史広報ツール

広報ツール化して発信力を高める社史

前項の重厚長大な社史・記念誌と共に少々触れましたが、周年や社史を簡潔に表す広報ツールにしてしまう、と言うものです。
例えば周年パンフレット、周年特設サイトがその最たるもので、周年ロゴを事前に作っておけば、共通のアイデンティティとして取組みのシンボル化ができます。また周年ヒストリーを題材にした動画も上場企業であれば株主総会での上映、採用活動における企業説明会で再生することは、視聴者にスピーディな企業理解をもたらします。
さらに会社案内自体を社史メインに構成することも、歴史の長い企業やエポックなヒストリーを持つ企業では、企業PRという側面で大変効果的です。

多様な広報ツール・告知手段

さらにツールを細分化していくと、作成した周年ロゴマーク、例えば「おかげさまで20周年」「Anniversary 50th」というタグライン、メッセージとともにシンボル化したマークデザインをシールやラベルにしておくと、会社案内や製品カタログ等に貼付して告知できます。
なぜシールかと言うと、周年を告知できるタイミングは当年、拡大しても翌年あたりまでで、そのためにマークを刷り込んだ会社案内や製品カタログを増刷することはコスト的に無駄になる可能性があるため、周年ロゴシールを貼付することが合理的です。
また名刺、封筒、包材パッケージ、社屋エントランス、看板サイン類、社有車マーキングに反映できますし、新聞広告、業界紙・雑誌広告へも展開できます。
このように企業ヒストリーや周年を広報ツール化することは、様々なビジネスシーンに直接・間接に効果をもたらすし、細部にまで検討を加えてみると、意外と侮れないツールや手法が見えてきます。この中から自社に相応しい手法を採り入れることをお勧めします。

計測器具のトップメーカー尾崎製作所様の創業100年ロゴ
計測器具のトップメーカー尾崎製作所様の創業100年ロゴ

100周年記念を主張するシンボルのアニバーサリーロゴデザイン。このマークを旗印に以下の100周年パンフレット、100周年特設サイトにより、「ピーコックブランド」の存在をマーケット、ステークホルダーに向け高らかに発信される。
つまり

100周年記念誌のパンフレット
100周年記念誌をパンフレットに託す

重厚な記念誌、上製の社史が軽々しく広く配布することは困難な中、日常の営業活動、採用活動、広報活動においてむしろ積極的に活かしていくことを可能とする。
制作した周年ロゴデザインを表紙に冠し、視覚的に強く周年を印象づける。コンテンツは経年の価値を簡潔に語るもので必要最小限。

100周年記念特設サイト
ロゴを冠した100周年記念特設サイト

コーポレートサイトの直系サイトとして、特設サイトを開設した。作成したパンフレットのWeb版とも言えるものだが、BtoB目的でアクセスしてきた新規ユーザーにも、同社様の輝かしい企業史100周年を容易に発信できることは、まさにビジネスに直接・間接に貢献できるものであることがわかる。

02会社案内でつくる企業沿革・年表

紙媒体の【会社案内】で展開

沿革・ルーツ・ヒストリー

ここでは会社案内の中でクローズアップして展開する企業ヒストリー、沿革の表現方法に言及していきたいと思います。
会社案内の中の『沿革』はごく一般的なコンテンツ、むしろ定番中の定番の情報であると言えます。それだけにあまりにも保守的になりがちで、その表現方法に工夫がなく、その経年の付加価値に即した打ち出しになっていないことをよく目の当たりにします。

前段からも強調して言及している通り、企業のヒストリー・沿革はその価値を一定の重みを持って、またはプライオリティをもって表現していきたいものです。

その表現方法を弊社制作事例をもとに、タイプ別に紹介していきたいと思います。
たかが”沿革”、されど”沿革”です。

【01】創業時の古写真と年表で綴る”Roots”|雪印メグミルク株式会社様 会社案内

何と言っても全24ページ構成の会社案内の6ページを費やす、贅を尽くした沿革コンテンツです。
その企業創業のルーツを北海道の酪農開拓事業に持ち、日本の乳業メーカーのパイオニアとして、常に国内をリードしてきた矜持を、社員・ステークホルダー、さらに採用就活生に真摯に伝えたい、という想いからなし得たことと言えます。その意味では特にスペックとして重厚な社史でなくても、十分に同社様の企業価値を伝えることができるものですし、4面見開きによる歴史表現は、むしろ企業そのものの重厚さを感じてもらえるものと言えます。

雪印メグミルク株式会社様 会社案内
雪印メグミルク株式会社様 会社案内の「Roots」

両観音方式の扉ページにて同社様のルーツを再現した。北海道酪農開拓事業を支援し、酪農組合を立ち上げた時期の古写真が、同社様の歴史の価値を物語る証明となっている。

観音折りを開いたフルオープンの「History」
観音折りを開いたフルオープンの「History」

圧倒的な迫力の四面見開きで表し、デザインで魅せる企業史年表。同社様の日本を代表する牛乳・乳製品の開発時期と社史を融合し、年表に仕立てた。24ページ構成会社案内の一コンテンツであるが、その存在感で企業価値を高める、と言っても過言でないレベル。また会社案内だけに様々なステークホルダーに届く社史と言える。

【02】長い階段風の年表が進化の重みを表す|八尾トーヨー住器株式会社様 会社案内

代表者のメッセージとヒストリーを合体。「街のサッシ屋」から「住まいのトータルサプライヤー」への進化を、長い道のりの階段方式で表現しました。しかも見栄えのするグラフィックデザインです。西日本地域でのNo,1となったその道のりは必ずしも順調ではない側面もあったが、その達成感を重みを持って強く感じる沿革年表です。
この沿革と代表者のご挨拶とを一体化させることで、通り一遍の挨拶に留まらない、メッセージのリアリティが表現できています。

会社案内の表紙イメージ
八尾トーヨー住器株式会社様 会社案内の表紙イメージ
会社案内見開きページ

表紙を開いた最初の見開きページ(全12ページ構成)

最終見開きページのグラフィカルな沿革年表
最終見開きページのグラフィカルな沿革年表

時代経過で実績の達成数を縦軸にすることで、同社様の進化・発展のプロセスを視覚的、直感的に掴むことができるよう、グラフィックに図案化しました。代表者様の事業スピリットとの同床表現がその心意気を一層高めている。

【03】創業40年を贅沢に語る【社史会社案内】|株式会社サンオート様 会社案内

電位治療器という医療機器の製造販売企業の会社案内ですが、もはや会社案内を超えた【社史】の領域。重厚な上製本はもはや不要?とも言えるほどの、堂々たる風格と経年進化のプロセスが簡潔に表現されています。特にNext Stage、導入実績数、納入地域数を拡大した数字表現でフィーチャーすることで、その輝かしい足跡を視覚的に伝えることができ、ともすれば形式的になってしまいそうな社史が『魅せる社史』を実現しています。
まさに広報媒体、ビジネス媒体として、ステークホルダーへ外向きに活かせるという、【社史会社案内】たる所以です。

社史会社案内の表紙デザイン
【社史】会社案内の表紙デザイン

歴史の奥深さを感じさせる重厚感を持ちながらも、気品と格調高さが窺える表紙デザイン。ここまでくれば上製本・化粧加工も...。もはや必須の仕様では無くなってくる。

社史会社案内見開きページ
8ページ構成の最初の見開きページ

45周年という企業にとって尊く重き社歴。代表者様とオーバーラップさせてのご挨拶は、共に歩んできたその経年価値を強く感じさせるもの。その重さの中にも気品あるデザインは秀逸と言える。

【04】幼少から馴染みの筆記具がノスタルジックな年表|三菱鉛筆株式会社様 会社案内

『uni』ブランドで有名な三菱鉛筆様。さらにポスカ、クルトガ、ポンキー...など幼少、小学校・中学校...時代の必需品ですが、これらの筆記具製品の発売年と企業ヒストリーをドッキングさせ、カラフルに楽しく、そしてノスタルジックに、1887年創業時からの誇れる歴史を企業年表にビジュアル化しデザインしています。
このように全20ページ構成の中で、両観音を使った4ページにわたる沿革表現は、創業百数十年を超える企業のヒストリーを伝える方法としては、さらなる付加価値を高める効果があります。

三菱鉛筆株式会社様 会社案内表紙・沿革ページ
三菱鉛筆株式会社様の会社案内表紙・沿革ページのイメージカット
会社案内表紙
同社様の会社案内表紙
沿革年表
会社案内の中のダイナミックな沿革年表

同社様の筆記具製品群がカラフルで楽しげなビジュアルを表現しつつも、四面見開きの非日常感とダイナミックさにより、一方で企業の歴史の重みや価値を表している。この年表を目の当たりにしたユーザーは、硬軟両面の体験から企業への親近感を覚えてしまう。

【05】無限大のビジュアルで歴史と未来を表現|岡野商事株式会社 会社案内

東証二部上場の岡野バルブ製造株式会社の販売会社として、1947年の創業以来70有余の歴史を誇る企業です。その歴史を振り返るに、単なる社史年表ではなく、「限りなくひたむきに実直に歴史を重ねてきた」その証と、さらにこれから未来に向け無限の可能性を追求する姿勢」、これをインフィニティ(∞)マークで表現。そこに企業のマイルストーンとなる様々なエポックを重ね合わせて表現しました。

会社案内表紙デザイン
岡野商事株式会社様 会社案内表紙デザイン
会社案内の最終見開き
会社案内の中の沿革ページ

全16ページ構成の最終ページでクライマックスを迎える企業沿革。過去を踏まえ、未来に向けた無限の可能性を希求していく姿をビジュアル化、印象深く人々の心に刷り込まれていく。
ここまで魅力的な沿革のデザイン表現は、単に文字情報のみの沿革とはその価値観・存在感に大きな開きを禁じ得ない。

03Web媒体でつくる企業沿革・年表

【コーポレートサイト】で展開

Webの特徴を活かした迫力のヒストリー

Web媒体でも社史・沿革を取り上げることは特に珍しいことではなく、むしろ定番コンテンツです。しかしながら年号・月別に企業のエポック、イベント等のファクトを文字情報で列記することでも、沿革の一定の要件は満たしており、企業の経年価値はそれなりに定番として表現できていると言えますが、こと”付加”価値となると別問題です。
実は前述紙媒体とは異なる様々なメリットを活かすことができるのです。詳細なその根拠は当サイトの他のコンテンツに譲りますが、パフォーマンスな側面で言及をすると、多数ページ、複数ページで展開しやすいのが特徴です。
例えば、紙媒体は沿革に複数ページを費やすことは極めて無理があります。それは自社の紙媒体の事情を考える容易におわかりいただけると思います。自社の会社案内やパンフレットに20ページ、30ページを費やすか?ということです。
実はこの会社案内・パンフレットでは、8ページ、12ページ...でつくりたい、というようにオーダーの際にはきっちりと想定ページ数が決定していることがかなり多いと言えます。
従って沿革情報は押しやられてしまい、僅かなスペースしか配分できないことは皆さんではご経験あることだと思います。
それに対し、Webはコーディングコストは発生するものの、ページ数の概念は比較的薄いと言えます。
一概には言えませんが、ページ単価が紙とWebでは異なる場合があり、企画・制作費と印刷加工費がかかる紙媒体は、コストアップの要因になる可能性も否定できません。
その意味では自社の社歴・ヒストリーはWebでしっかり言及していくというのが、重厚な上製本の社史では無しえないほどの広報・マーケティング効果、それにコスト効果が得られます。またスマホ、タブレット端末でも最適な閲覧環境を備えるレスポンシブ化により、一層その効果は高まります。
以下でWebサイトで社史・沿革を展開した3例をご覧ください。

【01】創業者”江崎利一”から始まるヒストリー|江崎グリコ株式会社様 企業サイト『企業情報』

菓子製造業界に絞ると押しも押されぬシェアNo,1企業の同社様。弊社で制作を携わったコーポレートサイト内の『企業情報』ページに『沿革』として展開しました。とは言え単に年号と史実を列記しただけのものではなく、かなり見応えのある本格的は社史と言えます。その骨子は冒頭に「since 1922 Grico's History」と銘打って、創業者の写真をフィーチャー、創業当時の工場、店舗などの写真を年代別に並べた「ダイジェスト」ページ、次に「会社の歴史」ページ、そして数々の大ヒット商品を生み出した「商品の歴史」ページ。ここまでの情報が揃うともはや立派な社史。広報・IR、採用、インナーブランディングに、常設し、いつでも誰でもアクセスできる価値は限りなく大きい。もちろんマルチデバイス対応のレスポンシブデザインだ。

沿革カテゴリーのTOP
沿革カテゴリーのTOP『ダイジェスト』

沿革カテゴリーは『会社の歴史』『商品の歴史』の3ページ構成。たかが3ページ、されど3ページ。とは言え企業沿革をこんなにページを割き、さらにその情報量はかなり豊富。写真入りの記事が同社様の自社歴に込める想いの深さを物語る。

沿革傘下の『会社の歴史』ページ

新ロゴ移行の情報がページ最下段だが、この時点はまだ1992年。実際のサイト上ではこれ以降まだ企業ヒストリーは続く。

沿革傘下の『商品の歴史』ページ

この商品の歴史ページも「グリコカフェオーレ」の開発導入時点までで中途表示にしているが、実際のサイト上ではこのあと続々とヒット商品が続く。

【02】創立90周年の特設ページで企業存立を発信|三井化学東セロ株式会社様 企業サイト

東証一部上場の三井化学グループの同社様。創立90周年を迎えコーポレートサイトで、この90年に及ぶ会社の歩みを発信する広報施策を弊社で制作支援しました。まず何と言ってもTOPページのファーストインプレッションから90周年ロゴが目に飛び込んでくる。創立を企業の存在の象徴にまで高めていることが窺える。そこからの遷移で『創立90周年特設ページ』に誘導、”フィルム・シートで延ばした歴史。 未来に伸びるものづくり。”のコピーから始まる企業史のストーリー。1ページのミニマルな特設とは言え、開発製品、工場施設・設備にフォーカスし、史実を写真と共に延々と綴られ、読み応えのある構成となっている。

コーポレートサイトのTOPページメインイメージ
コーポレートサイトのTOPページメインイメージ

TOPイメージのセンターの90周年ロゴが鎮座する。アクセスしたユーザーはインプレッションで90th Anniversaryに遭遇する。そこから次の専門特設ページに行き着く。

90周年特設ページ
90周年特設ページ

最下部の時点で1950年代。このあと約70年にわたって縷々そのヒストリーを語っていく構成。このページのボリューム感を推して知れる。

【03】Webの特徴・機能を活かした本格的な社史年表|東亜道路工業株式会社株式会社様 企業サイト

東証一部上場の道路・土木建設会社の輝かしい社史を、コーポレートサイトの「企業情報」内に「東亜道路工業の歴史」として約10ページにわたり展開した。その構成は創立1930年(昭和5年)から10年ごとに刻み、10年史を1ページに仕立て、自社の史実・出来事、代表的施工実績を写真とコメントで語っていきます。その中でWeb社史たる最も際立った特徴は「動画」です。重厚な社史をはじめとする紙媒体では決してなし得ないリッチなコンテンツ。企業ヒストリーに大きな付加価値をもたらします。
このように多様な社史のコンテンツ・デザイン表現は、Web、SNS、スマホ・タブレットデバイス、動画等のメディア多様化の時代、もはや特に新しい取組みでは無いのかもしれません。

創業から1930年代までのページ
創業から1930年代までのページ

あたかも上製本の社史・記念誌のような古写真とそのキャプション記述。大きく異なるのは黒ベースの箇所に配置された動画メディア。当時の工事現場の施工状況をナレーション入りで再生できる。
これがWeb社史の大きな特徴であるし、いつでも誰でもアクセスして視聴できる。

1960年代のページ
1960年代のページ

10年ごとに1ページを費やす贅沢なページ構成。とは言え、記念誌と比較すると大幅に簡潔なもの。
創業黎明期から30年経過し、「ハイウエイ時代到来」というコピーが時代の変遷を象徴している。

04動画媒体でつくる企業沿革・年表

企業PR動画で展開

動画の臨場感・瞬発力を活かしたヒストリー

何と言っても動きのあるコンテンツを視覚・聴覚で発信する動画メディアは、視聴者に与える直感性、臨場感に加え、その場面で訴える力の瞬発力は他の媒体には無い大きな特徴と言えます。従って企業のヒストリーを動き、声、音、音楽等の要素で与える効果は視聴者に非常に強いものがあります。
しかしながらその視聴場面での視聴者のテンションの高まり、視聴する集中力での刷り込みは非常に高いものがありますが、視聴は動画の特性からその場面の機会のみ、ということが多く、再度見たい、というと希望にはなかなか添えないことが一般的には多いと言えます。
そういう意味では紙媒体の会社案内沿革、社史・創業記念誌、周年パンフレットなどが、事後のリマインドツールとして、動画と紙媒体の使い分けをすると、言わば瞬発力と持久力を巧みに共存させることができます。

Webと動画のハイブリッド展開

このように動画と紙媒体により周年・社史を巧みに使い分けて広報活動に活かす、というのは理にかなうことがお分りいただけたと思いますが、この2媒体の長所と短所を補完する媒体運用があります。
それはWebと動画をハイブリッドさせることです。つまりWebに動画を配置して企業ヒストリーのコンテンツを構成するというものです。
例えばWebのヒストリーページのTOPに社史動画を配置しておき、ユーザーに任意で再生させる。
また或いは、コーポレートサイトのTOPのメインイメージ箇所に社史動画を組み込んでおき、エンドレスで常時再生させ、常にWebアクセスで動画を自動的にユーザーに視聴させるというものです。
要するに、前項の通り動画という瞬間作用する媒体と、Webといういつでも誰でもどこでも、その企業の歴史情報にアクセスできるWeb媒体と動画の組合せが、前述の瞬発力と持久力の媒体共存を実現するのです。

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