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  3. カタログ制作のポイント

カタログ制作とは、製品・商品情報を整理・分類し、
読み手が必要な情報を探し、比較し、選べるように構成したうえで、
デザイン・印刷まで一冊に仕上げることです。

弊社では、製品・総合・営業カタログを、
企画・情報設計から取材・撮影、コピー、デザイン、印刷まで一貫して制作しています。
70作品以上の公開実績をもとに、
仕様、目的別の構成、費用、進め方、カタログ制作会社を選ぶ判断軸まで、
発注前に確認すべき情報を整理します。

▼このページの要点|カタログ制作

カタログ制作は、多品種の情報をどの順序で探せるようにするかで成果が決まります。
誌面の見た目より前に、分類と構成の設計が先に来ます。

このページでわかること
  1. カタログ制作の進め方|社内の要求整理から発注先の選定までの15段階
  2. 形状とタイプの選び方|中綴じ・無線綴じと総合カタログの分類設計
  3. 目的別・業種別の構成|展示会・商談・顧客常設で変わる情報の並べ方
  4. カタログ作成の費用と相場|内訳と、その金額で目的を達成できるかの見方
  5. AI時代のカタログ制作|AIが担える工程と編集者が設計する領域
  6. 発注前の疑問|納期・準備するもの・AI生成画像の著作権
目的に応じた詳細ページ

01 カタログのタイプ別作り方

中綴じタイプはカタログの一般的スタイル

標準A4サイズで20ページ・40ページ・100ページ…会社案内やパンフレットとは異なり、多ページになるのがカタログの特長です。
その中でも30ページ以内のカタログであれば、この中綴じスタイルでの作成が適しているでしょう。(50、100ページ以上になると無線綴じが最適)
カタログの場合、顧客のオフィスや個人に備え付けさせることが多く、必要に応じてカタログからオーダーするという点では、パンフレットとは異なって高い検索性が重要です。

多ページは無線綴じが最適

総合カタログなど製品点数が多く、ページ数が50ページ、100ページ以上となるカタログの場合、中綴じができない、もしくは中綴じできても週刊誌のような体裁になってしまうため、この場合はマチのある無線綴じ形式を選択するのがスマートです。

光学機器メーカーの総合カタログ。約100ページのボリュームで無線綴じを採用しています。

02 カタログ制作で最も重要なのは、製品をどう分けるか

カタログ制作でまず決めるのは、デザインでもページ数でもありません。
載せる製品を、どの単位でまとめ、どの順に並べるかです。

多品種・多カテゴリーのカタログでは、この分類のあり方が、そのまま使い勝手を決めます。
カタログ本来の役割である検索性に、最も大きく影響する工程です。
弊社が企画・プランニングの段階で、製品理解・カテゴリー理解・業界理解を深く求めるのは、このためです。

分け方には主に4つの軸があり、どれを選ぶかは読者が誰かで決まります。

製品の分け方 4つの軸

分け方 読者にとっての意味 つまずきやすい点
自社の部門・事業部で分ける 社内の組織図がそのまま目次になる 読者は組織を知らない。探す手がかりにならない
型番・シリーズで分ける 既存客は目的の製品に最短で届く 型番を知らない新規客は入口を失う
用途・課題で分ける 「何に使うか」から選べる 社内の合意形成に手間がかかる
業種・現場で分ける 自分の現場として読める 該当しない業種の読者が読み飛ばす

ただし、検索性が高く情報が整理されているだけでは、機能として満点でも、競合製品との差別性やプロダクトブランドの構築にはつながりません。
誌面の表現、いわば美の側面です。機能と美の両輪が噛み合って、はじめて優れたカタログになります。

プロお勧めのワンポイントテクニック-01
分類ができたかどうかは、目次だけを営業担当に見せて確かめられます。誌面を見せず、目次だけを渡し、よく聞かれる質問の製品にたどり着けるかを試すのです。たどり着けなければ、その分類は社内の都合で切られています。デザインに入る前に、この確認を一度だけ入れてください。

03 カタログ《製品/商品》の目的・業種別

製造業の法人営業カタログ

製造業のカタログづくりのコア概念は、「情報構成+検索機能性+プロダクトブランド」と言えます。このどれが抜けてもカタログ価値、製品価値は損なわれますし、可視化できないチャンスロスを産みます。
このことは主に法人営業のセールスシーンにおいて、営業パーソンの支援ツールとはなりえません。
そのシーンは様々ですが、営業カタログの場合、国内外の展示会・イベント、DM、或いはWeb反響に基づく新規活動、また既存客においては顧客設置型など、そのどれをとってもオールマイティで使うカタログでは効果は限定的と言えます。

アパレル・ファッションのカタログ

アパレル会社、ファッション系、また百貨店系のアパレルカタログは、DMで来店を誘導する、或いはECサイトへ誘導する役割を担うことが多くあります。
多様化したユーザーのニーズ・購買行動に作用できる、またオムニチャネルの中核で機能を果たすといった新しいタイプのカタログが求められます。

袴レンタルのカタログ(A5/64ページ構成)。
DMで顧客に送付からWebやTELから申込みを受け付ける方法、カタログを見て来店してオーダーする方法、Webカタログ請求など、カタログがレンタルオーダーの中心に位置し、ダイバーシティなユーザーニーズに対応しています。

04 カタログ制作の進め方|企画から納品までの9段階

カタログ制作は、目的の確認から改訂の運用まで9つの段階で進みます。
どの段階で誰が何を決めるのかを先に把握しておくと、制作会社との打ち合わせが噛み合い、後戻りを防げます。

カタログ制作の 9段階

段階 決めること プロ視点のポイント 主に動く側
1 目的と読者を決める 営業・展示会・資料請求・顧客常設など、使われる場面で構成が変わる 発注側
2 掲載する製品を確定する 載せない製品を決めることが、実は最も難しい 発注側
3 分類と目次を設計する ここで検索性が決まる。後から動かしにくい 双方
4 情報の粒度を揃える 製品ごとに載せる項目を統一しないと比較できない 制作会社
5 撮影と原稿の条件を決める 背景・角度・光を揃える。文字数の枠も先に決める 制作会社
6 デザインとページ設計 分類を誌面の型に落とし込む。テンプレート化も設計する 制作会社
7 校正 原則3校で校了。仕様変更は校正段階で止める 双方
8 印刷・製本 ページ数と部数で綴じ方が決まる 制作会社
9 改訂の運用を決める 次の製品追加をどう吸収するかまで決めておく 双方

とくに第3段階の分類と目次の設計は、いったん決まると後から動かしにくい箇所です。
ここに時間をかけるほど、後工程の手戻りが減ります。

05 カタログ制作でつまずく6つの原因

カタログは、製品を並べれば成立するものではありません。
分類、情報の粒度、写真の条件、改訂の前提、営業現場での使われ方が噛み合っていないと、点数を増やすほど読みにくくなります。

弊社が制作の現場で繰り返し見てきた、つまずきやすい原因を整理しました。

つまずきやすい 6つの原因

つまずきやすい原因 何が起きるか
1 製品の分類を社内の部門構成のまま持ち込む 読者は組織を知らない。部門の切り方で分けると、探す手がかりが誌面に存在しなくなる
2 全製品を同じ扱いで並べる 主力製品と補完製品が同じ面積で並ぶと、何を勧めたいのかが伝わらない
3 型番とスペックだけを並べる 仕様は比較できても、選ぶ理由が書かれていない。判断材料にならない
4 写真の条件がページごとに違う 背景・角度・光が揃っていないと、製品同士を並べて比較できない
5 改訂を前提にしない構成にする 製品追加のたびに全ページを組み直すことになり、1年で使えなくなる
6 営業が使う場面を設計していない 商談のどの場面で開くのかが決まっていないと、渡すだけで話が続かない

これらはいずれも、デザインに入る前の設計段階で決まります。
作り直しになる原因のほとんどは、誌面の見た目ではなく、分類と情報の粒度にあります。

多品種のカタログをどう分けるかからご相談したい企業様は、
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06 カタログ制作を6つの観点で整理する

カタログ制作に、ひとつの正解はありません。
何ページで組むのか、どの目的に向けて設計するのか、どこまで外注するのか——判断すべき観点は複数あります。
ここでは発注前に押さえておきたい6つの観点を整理し、それぞれの詳細ページへご案内します。

進め方から考えるカタログ制作

カタログ制作は、制作会社へ渡す前に社内で固めることが多くあります。誰が確認し、いつまでに必要で、どの素材を出せるのか。
要求の整理から発注先の選定までを、15の段階に分けて解説しています。

形状とタイプから考えるカタログ制作

30ページ以内なら中綴じ、50ページを超えるなら無線綴じ。ページ数と製品点数によって、選べる綴じ方も誌面の使い勝手も変わります。
総合カタログのように多品種を扱う場合は、分類の設計そのものが仕様を決めます。

目的別・業種別に考えるカタログ制作

展示会で配るのか、営業担当が商談で開くのか、顧客のオフィスに置かれ続けるのか。使われる場面が変われば、載せる情報も並べる順序も変わります。
業種ごとに判断材料が違う点まで踏み込んで解説しています。

費用と相場から考えるカタログ制作

カタログの費用は、ページ数や部数だけで決まるものではありません。
品目を刻んだ単価ではなく、何にいくらかかっているかという内訳と、その金額で目的を達成できるかという視点で見ることが大切です。

AI時代のカタログ制作

生成AIで多品種の誌面を自動生成できるのではないか、というご相談が増えています。
AIが担える工程と、編集者が設計しなければ成立しない領域はどこで分かれるのか。費用と期間への影響まで整理しています。

発注前の疑問から考えるカタログ制作

費用はどのくらいか、納期はどれだけ見ておくべきか、依頼前に何を用意すればよいのか。
発注前に必ず出てくる疑問と、AI生成画像の著作権のような新しい論点まで、一問一答でお答えしています。

6つの観点を踏まえ、自社のカタログ制作をご相談したい企業様は、
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本ページの監修
本ページの監修者 村田 明英
村田 明英(Akihide Murata)

アイムアンドカンパニー株式会社 代表取締役社長
エグゼクティブ・プロデューサー/コラム執筆エディター

1999年の創業以来、四半世紀にわたり会社案内・パンフレット・カタログの制作に従事。
「お客様の事業支援」を理念に、累計3,000件以上の制作実績で企業のビジネスを支援。
パンフレット専科には1,700点以上の制作実績を掲載しています。

第47回 日本BtoB広告賞 2部門受賞(2026年6月8日)
  • 銀賞|ウェブサイト部門〈企業・学校PR〉の部|「プロテックエンジニアリング Product Site / Corporate Site」
  • 審査委員会特別賞|映像部門〈採用系映像〉の部|「挑戦の序章」(酉島製作所)
最終更新日:2026年8月6日