02パンフレット制作会社の選び方と依頼先比較|3つの評価軸で見極める

パンフレット制作のポイント

パンフレット制作会社は、価格ではなく目的の翻訳力・実績の近さ・体制の3軸で選ぶ。


パンフレット制作会社を探し始めると、「おすすめ◯社」といった比較記事が数多く見つかります。
しかし社名の一覧を眺めても、自社にとってどこが正解なのかは判断できません。
必要なのは会社のリストではなく、自社の目的に照らして良し悪しを判断できる「基準」です。
この記事では、パンフレット制作会社を見極める3つの評価軸と、
依頼先の種類別の向き不向き、見積もりで必ず確認すべき項目までを整理します。

▼このページの要点|パンフレット制作会社の選び方 パンフレット制作会社は、価格ではなく目的の翻訳力・実績の近さ・体制の3軸で選びます。 この3軸はいずれも見積書に載らないため、金額だけを並べた比較では差が見えません。

このページでわかること

  1. 制作会社を見極める3つの評価軸:目的の翻訳力/実績の近さ/体制と対応範囲
  2. 「安さ」で選ぶと失敗する理由
  3. 依頼先5種類の向き・不向き:制作会社/印刷会社/広告代理店/フリーランス/クラウドソーシング
  4. 見積もりで必ず確認する5項目
  5. 発注前チェックリスト10項目
  6. 第三者評価という判断材料の見方
このページは、パンフレット制作の全体像を解説する特集「パンフレット制作の進め方」の一部です。
制作会社の選び方は、企画から印刷までの工程のうち「依頼先を決める」段階にあたります。
発注までの流れを最初から確認したい方は、パンフレット制作メインページからご覧ください。

結論:パンフレット制作会社は「3つの軸」で選ぶ

パンフレット制作会社の良し悪しは、次の3軸でほぼ判断できます。

何を見るか 見抜くための質問
① 目的の翻訳力 「何を作るか」ではなく「何を達成したいか」から聞いてくるか 「このパンフレットで、誰にどう動いてほしいか」を逆に質問してくるか
② 実績の"近さ" 実績の数だけではなく、自社と近い業種・目的の実績があるか 「当社と近い事例を3つ見せてください」
③ 体制と対応範囲 企画・取材・撮影・原稿・デザイン・印刷のどこまでを自社で持つか 「原稿と写真は、どちらが用意しますか」

この3軸で共通しているのは、いずれも「見積書に載らない項目」だという点です。価格だけを並べた比較表では、この3軸の差は一切見えません。従って価格で選ぶと失敗する原因がここにあります。

なぜ「安さ」で選ぶと失敗するのか

パンフレット制作の見積もりに大きな差が出るとき、その差の正体は大半が工程の省略です。 そして省略されるのは、決まって企画・取材・原稿作成です。デザインと印刷は目に見えるため削りにくく、目に見えない上流工程から削られます。 その結果、このようになります。


  • 見た目はきれいだが、何を伝えたいのかが分からない
  • 会社概要と製品スペックが並んでいるだけで、読み手の判断材料になっていない
  • 営業担当が使わない(渡しても話が続かないため、結局カバンに入れなくなる)
  • 1年後、手を付けられないまま在庫が倉庫に残る

安く作った1,000部が使われずに眠るのであれば、それは最も高い買い物です。判断すべきは「いくらか」ではなく「その金額で目的を達成できるか」です。

評価軸①|目的の翻訳力《ヒアリングと構成提案》

良いパンフレット制作会社は、作る前に徹底的にヒアリングをします。

問い合わせの段階で相手から次のような質問が出てくるかどうかが、最初の分岐点です。


  • このパンフレットは、誰に・どの場面で渡すものですか
  • 渡した相手に、次にどう動いてほしいですか
  • 現在使っているツールの、どこに不満がありますか
  • 競合他社と比べて、選ばれている理由は何だと考えていますか

逆に、初回提案が「デザイン案」から始まる会社は注意が必要です。まだ何を伝えるか決まっていない段階で見た目の話をするのは、順序が逆です。 見るべきは、構成案(誰に何をどの順で伝えるか)から入っているかという一点です。

評価軸②|実績の"近接度"《数より近さ》

近接度制作会社への確認事項
業種の近さ 同じ業界の商習慣・専門用語を理解しているか
目的の近さ 営業用/採用用/広報用など、用途が一致しているか
読者の近さ 【BtoB|企業の担当者】か、【BtoC|一般消費者】か。 ここが違うと設計思想ごと変わります。

制作実績の正しい見方が必要です。

実績ページを見るときは、表紙ではなく中面を見てください。表紙は制作するデザイナーにもよりますが、それなりに整います。差が出るのは、情報量が多い中面をどう整理しているかです。

情報が詰まったページが、読む順序どおりに設計されているか
写真が装飾ではなく説明として機能しているか読む順序どおりに設計されているか
見出しだけ拾って意味が通るか


評価軸③|制作体制と対応範囲《どこまで任せられるか》

見落とされがちですが、発注後のトラブルで最も多いのがこの領域です。

パンフレット制作は、企画・構成・取材・原稿・撮影・デザイン・印刷という工程に分かれます。制作会社によって、どこまでを自社で持つかが大きく異なります。

工 程確認すべきこと
企画・構成 構成案を作るのは制作会社か、自社か
取材・原稿 「原稿はお客様支給」となっていないか。※最大の地雷
写真撮影 プロカメラマンの手配は含まれるか。既存写真の流用か
デザイン 修正回数の上限はあるか。※回数が多いことのデメリットも多い
用 紙 用紙の種類を選べるか、提案してくれるか
印刷・加工 印刷・加工・まで一貫か、印刷会社は別手配か
発送・保管 納品先が複数拠点の場合に対応できるか

特に「原稿はお客様にご用意いただきます」という条件は必ず確認してください。文章を書く作業は想像以上に負荷が高く、ここで制作が半年止まる例は珍しくありません。社内に書き手がいない場合、取材・原稿作成まで対応できる制作会社を選ぶべきです。
また、拠点が複数ある企業や全国に営業所がある場合は、打ち合わせ・取材・撮影の対応範囲もあわせて確認しておくと安全です。

依頼先の種類別・比較《5業態の向き・不向き》

パンフレットの依頼先は、大きく5種類に分かれます。それぞれ得意領域が異なります。

依頼先強 み弱 み向いているケース
制作会社(専門) 企画・構成から一貫。目的に合わせた設計ができる 単価は最安ではない 成果を出したい/社内に書き手がいない
デザイン会社 デザイン専門なので品質は一定保持できるが、企画・構成は限定的 費用を抑えやすいが、文章作成は外注で別途費用 小中規模のデザイン案件
印刷会社 印刷品質・加工の知見。部数が多いとコスト有利 上流の企画・構成は弱い場合がある 原稿・デザインが事前に決定している
広告代理店 他施策との統合、大型案件との連動 中間マージンが乗る。実制作は外注 広告キャンペーン全体の一部として作る
フリーランス 費用を抑えやすい。小回りが利く 対応範囲が個人の力量に依存。社内の与信管理上 小規模案件/原稿を自社で用意できる
クラウドソーシング 最も安価で短納期 品質が読めない。企画・取材は期待できない 簡易な1枚もの/社内利用

判断の要点:自社に「何が足りないか」で選ぶことです。原稿もデザインも社内で用意できるなら印刷会社で十分です。一方、「何を伝えるべきか」から相談したいのであれば、企画から入れる制作会社以外の選択肢は実質ありません。


「何を伝えるべきか」から相談したい方へ
企原稿が書けない。構成が決まらない。社内に書き手がいない。——その状態からご相談いただけます。
『パンフレット専科』は、企画・構成から取材・原稿作成・撮影・デザイン・印刷までを
自社クリエイター陣で一貫して担う独立系の制作会社です。
仕様やご予算が固まる前の段階で構いません。

クリエイティブプロデューサーへ
企画・構成の段階から相談する

見積もりで必ず確認する5項目

見積書の金額だけを比較しても意味がありません。同じ条件で比べられていないことがほとんどだからです。相見積もりを取る際は、次の5項目を必ず揃えて確認してください。

  1. 修正回数と範囲:何回まで無償か。「デザイン修正」と「構成変更」が区別されているか
  2. 原稿・写真の用意はどちらか:支給前提なら、その工数は自社負担として計算に入れる
  3. 印刷費が含まれるか:部数・用紙・加工(PP加工、折り、綴じ)の条件まで明記されているか
  4. データの権利と納品形式:制作データの著作権。他の流用できるデータ形式か
  5. 増刷・改訂時の費用:数字や一部情報の差し替えの料金

4番で制作データを買い取りできない契約だと、将来のコストを大きく左右します。他の媒体やクリエイティブに流用できない縛りが発生します。

相見積もりは何社取るべきか

比較には最低2社が必要ですが、多すぎると逆に判断できなくなります。提案内容が各社バラバラだと比較軸が定まらず、対応の手間も膨らみます。2〜3社に絞り、同じ『提案依頼書(RFP)』を渡し、条件を揃えて提出してもらうのが、最も精度の高い比べ方です。

発注前チェックリスト

打ち合わせの前に、このリストを手元に置いてください。

チェック確認すべきこと
✔️ このパンフレットで達成したいことを一文で言えるか
✔️ 渡す相手と使用する場面が具体的か
✔️ 制作会社は構成案から提案してきたか
✔️ 自社と近い業種・目的の実績を提示できたか
✔️ 原稿と写真を誰が用意するかが明確か
✔️ 修正回数の上限が見積書に明記されているか
✔️ 印刷条件(部数・用紙・加工)が明記されているか
✔️ 制作データを買い取りで受け取れるか、二次利用契約か
✔️ 増刷・改訂時の費用を確認したか
✔️ 担当者と問題なく意思疎通できると感じるか

最終項目も重要です。パンフレット制作は数か月にわたる共同作業です。話が通じない相手との数か月は、品質にそのまま影響します。

第三者評価という判断材料

ここまで評価軸を挙げてきましたが、制作会社自身が発信する「実績豊富」「高品質」といった言葉は、誰でも書けます。判断材料としては機能しません。 そこで有効なのが、検証可能な第三者評価です。次の3つは、自社では作れません。

種類何が担保されるか確認方法
公的な賞・アワード 業界の審査員による客観評価 主催団体の公式サイトで受賞歴を確認できるか
第三者メディアの選定記事 外部の編集者による選定 その媒体が広告枠でなく編集で選んでいるか
取引先の実名公開 相手企業の許諾を得ている=信頼関係の証明 事例が実名か、「A社様」等の匿名か

受賞歴を見るときの注意点: 賞には部門があります。どの部門で、いつ受賞したのかまで確認してください。10年前の受賞と昨年の受賞では意味が異なりますし、部門が違えば評価された領域も異なります。

『パンフレット専科』を3つの軸に当てはめると

ここまでの基準を、当社『パンフレット専科』自身に適用します。選び方を説く以上、自社も同じ基準で開示すべきと考えるためです。

01. 目的の翻訳力

  1. 弊社はご相談をいただいた際、デザインの話より先に「このパンフレットで誰にどう動いてほしいか」を伺います。
  2. サイズ、印刷部数、ページ数などのパンフレットの仕様を伺うよりは、先に制作目的、ターゲット、使用シーン、業界・競合のお話を伺います。
  3. 構成案を固めてからデザインに入る進め方を標準としています。(お客様によってデザイン重視のケースもあり、柔軟な対応も検討)

02. 実績の近さ

ただし、ここまで申し上げてきたとおり、実績の件数は判断材料になりません。ご確認いただくべきは、貴社と近い実績があるかどうかです。当社の実績は、目的別・業種別に絞り込んでご覧いただけます。


目的で確認する|▶︎ 目的別に考えるパンフレット制作 → 営業・採用・広報・募集・海外事業など

業種で確認する|▶︎ 業種別に考えるパンフレット制作 → 製造業・建設業・IT・金融・教育・医療など

全業種網羅された実績ギャラリーを見る|▶︎ パンフレットデザイン制作実績 → 全12業種を400実績以上にわたって1件1ページで一次公開


「近い実績を3つ見せてください」——これは、弊社にお声がけいただく際にも、他社をご検討の際にも、そのままお使いいただける質問です。

03. 体制と対応範囲

企画・構成から取材・原稿作成・撮影・デザイン・印刷までを一貫して対応する独立系の制作会社です。自社で「原稿は書けない」というご相談を前提とした体制です。 また、全国11ヶ所に拠点・地方窓口を設けています。東京・大阪・名古屋・横浜・札幌・東北・浜松・広島・福岡・埼玉・千葉。取材や撮影が必要な案件でも、現地対応が可能です。 パンフレット専科の総掲載実績は1,700点以上。すべて弊社オリジナル制作の一次情報です。加えて、1999年の創業以来の累計取引実績は3,000件以上にのぼります。


クリエイティブ
スタッフ
職務内容クリエイター人数
アカウントプランナー 一般で言う営業職。パンフレット制作のヒアリングを行い、構成案やデザイン案をプレゼンし見積を提出、受注・契約までを担う。顧客担当として様々な媒体・施策提案を行う。 アカウントプランナー8名
プロデューサー・
ディレクター
ヒアリングから要件定義を行い、企画・構成案を策定し、受注後は制作全般の進行管理責任者。営業職を兼ねることもある。 プロデューサー5名
ディレクター4名
アートディレクター(AD)・
デザイナー
ADはパンフレットデザインの総責任者でデザイナーへの指示・管理を行う。
デザイナーはデザイン制作の専任者として、初稿から直し・校了までを担う。
アートディレクター3名
デザイナー7名
コピーライター 制作コンセプト・取材・ヒアリングに基づき、キャッチコピー・リード・ボディコピーなどパンフレットの文章作成を担う。ディレクターとして進行管理を行うこともある。 コピーライター3名
カメラマン 人物・オフィス・建物はじめ、商品の物撮りまでのロケハン〜撮影を担当。制作会社の専属・契約カメラマンの場合が多い。 契約カメラマン5名

弊社の制作体制を取り上げましたが、一般的に広告代理店はデザイン、コピー制作、撮影が外注、デザイン会社はコピー制作、撮影が外注になることが多くなります。また印刷会社はパンフレットの印刷・加工まで行います。

第三者評価と総合力
第47回 日本BtoB広告賞(2026年6月)|アイムアンドカンパニーは2部門受賞

【銀賞】ウェブサイト部門〈企業・学校PR〉の部|「株式会社プロテックエンジニアリング Product Site / Corporate Site」
【審査委員会特別賞】映像部門〈採用系映像〉の部|「株式会社酉島製作所」“挑戦の序章”
▶︎ 一般社団法人 日本BtoB広告協会主催|同協会受賞作品発表Webサイト:https://www.bbaa.or.jp/sogo/第47回受賞作品

授賞式ルポもご参照ください。|第47回「日本BtoB広告賞」アイムアンドカンパニーが、2部門受賞の栄冠に輝く!【特集】表彰式ルポ


  • 弊社は会社案内・パンフレット・カタログといった印刷クリエイティブを主軸としながら、Webサイト・動画・CI/ロゴデザイン・企業広告・Webマーケティングまでを一貫して手がける総合クリエイティブ戦略企業です。
  • パンフレットは単独で存在するものではありません。Webサイトへ誘導し、動画と併用され、CIやロゴと世界観を揃える必要があります。ウェブサイト部門と映像部門という異なる2部門で同時に評価されたことは、媒体をまたいで一貫した設計ができる総合力の証だと考えています。
  • パンフレット制作を「印刷物を1点作る仕事」ではなく、企業のコミュニケーション全体の一部として設計できるか。ここが依頼先を選ぶうえで大きな差になります。

よくある質問【FAQ】

Q1. パンフレット制作会社はどうやって選べばいいですか?

A1. 価格ではなく「目的の翻訳力」「実績の近さ」「体制と対応範囲」の3軸で選びます。
初回提案がデザイン案ではなく、コンセプト設計や構成案から始まるかどうか、制作実績の業種・デザインテイスト、またアワード受賞歴、パンフレット制作の一貫体制が重要な判断材料になります。

Q2. 制作会社と印刷会社では何が違いますか?

A2. 制作会社は企画・構成といった上流工程から対応し、印刷会社は印刷品質とコストに強みがあります。
原稿とデザインが既に固まっているなら印刷会社、「何を伝えるべきか」から相談したいなら制作会社が適しています。

Q3. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?

A3. 2〜3社が目安です。
多すぎると提案内容がばらつき、比較軸が定まりません。同じ条件書を各社に渡し、条件を揃えて提出してもらうことが精度を高めるポイントです。

Q4. 原稿は自分たちで用意する必要がありますか?

A4. 制作会社によって異なります。
「原稿はお客様支給」という条件の場合、社内に書き手が必要です。取材・原稿作成まで対応できる会社であれば、資料の提供とインタビューのみで進められます。

Q5. 制作実績が多い会社を選べば安心ですか?

A5. 件数だけでは判断できません。
重要なのは実績の「近さ」です。自社と同じ業種・同じ目的・同じ顧客層(業種、BtoB/BtoC)の実績があるかを確認してください。

Q6. 地方の企業でも全国の制作会社に依頼できますか?

A6. オンラインでの打ち合わせに対応する会社が増えており、距離は以前ほど制約になりません。
ただし取材・撮影が必要な場合は現地対応の可否を確認してください。


パンフレット制作のプロフェッショナルへ相談する
企画・構成、デザイン・コピー制作から印刷まで、
パンフレット専科《アイムアンドカンパニー株式会社》の豊富な実績と専門クリエイター陣がトータルでサポートします。

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本ページの監修
本ページの監修者 村田 明英
村田 明英(Akihide Murata)

アイムアンドカンパニー株式会社 代表取締役社長
エグゼクティブ・プロデューサー/コラム執筆エディター

1999年の創業以来、四半世紀にわたり会社案内・パンフレット・カタログの制作に従事。
「お客様の事業支援」を理念に、累計3,000件以上の制作実績で企業のビジネスを支援。
パンフレット専科には1,700点以上の制作実績を掲載しています。

第47回 日本BtoB広告賞 2部門受賞(2026年6月8日)
  • 銀賞|ウェブサイト部門〈企業・学校PR〉の部|「プロテックエンジニアリング Product Site / Corporate Site」
  • 審査委員会特別賞|映像部門〈採用系映像〉の部|「挑戦の序章」(酉島製作所)
最終更新日:2026年08月29日